
最近、行き詰っていることが1つ。仕事は楽しくて仕方ないのですが、二足のワラジのあと片方である社会人大学院の修士論文に苦戦しています。
教授の指導のもと、新しい発見を探したり、それを論理的に説明する方法を考えたり。ゼミに出るたび、何か出すたびに問題(というか課題というか)が見つかるので、「これ、完成するのかな」と、遠い目になってしまうことも。
そんなわけで、論文と向き合う時は常に暗いトンネルの中で1人壁をひっかいているような気持ちだったのですが、あるとき、パッと光がさす出来事がありました。
それは、取材先の方々にインタビュー原稿の事実確認をお願いしたときのこと。暗闇暮らしが長すぎて「ああ、これで大丈夫だろうか」「(とにかく年号がたくさんでてくるので)間違いとかたくさんあったらどうしよう」と、ネガティブなことばかり考えて心配しながら原稿をお送りしたのですが、返ってきたのは思いがけない反応。
「わぁ、面白いね。他の人のも読みたくなった」
「自分のやってきたことを、こんな風に文章にまとめてもらえて感動したよ」
「間違ってるところはありません! すごくクリアー」
といったお声をいただいたのです。もちろん、へこたれがちな私を見かねた皆さんの優しさによるところが大きいですが、それでも、そんな一言一言が、嬉しく、とてつもなく大きな励みになりました。
そのとき思ったのですが、「うわー、ダメだー」となったら、たまに、場所をかえてみるというのもアリなのかなと。今回、同じ原稿でも
ゼミ → 完成度を高めるためにいろいろと詰められる(前向きな議論とはいえ、足りない点を突きつけられ続ける)
取材先 → (論文という視点ではなく)文章として読んでもらえ、前向きな感想が返ってくる
のように、まったく違う反応が得られることを体感したからです。
たとえば、「文章を書くのが得意な人たち」の中では書くのが苦手な方にはいってしまうとしても、ひとたび、そこを出て、別の分野が得意な人たちの中に入ってみたら、「えー、そんなに書けるんだ。すごいね」となる、みたいな。
レベルを下げるとか、そういう上下のことではなくて、ちょっと横移動するイメージ。いまいる「輪」から出て、隣の「輪」にお邪魔してみると、新鮮な反応が得られるというか。
そうやって、少し自分の状況を俯瞰したり、違うアングルからのフィードバックをもらえたりすることが力になって、また前に進もうと思える。そんなことって、ある気がします。
この先、年明けまで論文との格闘(もはや死闘に近い……)は続きますが、くじけそうな時は今回いただいた嬉しい言葉の数々を支えにするつもりです。
苦しいな、アップアップしているなと思ったら、たまの横移動。で、ちょっとして戻ってみる。結構おすすめの方法です。
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